“たんす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
箪笥99.7%
簟笥0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
書生が出て行った後、大塚さんはその部屋の内を歩いて、そこに箪笥たんすが置いてあった、ここに屏風びょうぶが立て廻してあった、と思い浮べた。
刺繍 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
箪笥たんす抽斗ひきだしのなかに、赤子に着せる白や赤や黄のような着物が、一枚一枚数が殖えて来る時分に、叔母の体もだんだん重くなって来た。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そして、鉄瓶てつびんを買ってきたり、箪笥たんすを買ってきたりしたが、それを値踏みするのは、いつも、近所の、岡本という古着屋の人であった。
死までを語る (新字新仮名) / 直木三十五(著)
吉里は次の間の長火鉢の傍に坐ッて、箪笥たんすにもたれて考え始めた。善吉は窓の障子を閉めて、吉里と火鉢を挾んで坐り、寒そうに懐手をしている。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
彼女は指輪を半紙に包んで、取り敢えず人目に触れない箪笥たんす抽斗ひきだしの奥に入れて、錠を下し、熱した頭を冷す積りでヴェランダに出た。
梟の眼 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
まち建具師たてぐし店先みせさきゑられた簟笥たんす長持ながもちから疎末そまつ金具かなぐひかるのをるやうにつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)