“そうはつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
総髪50.0%
惣髪32.1%
總髮10.7%
惣髮3.6%
爪髪3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おのれえりがみをつかんでいるのは、二十七、八の小男であった。若い侍のくせに、髪を総髪そうはつにして後ろへ垂れ、イヤにもったいぶった風采ふうさい
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、精々いなせに飛びこんでゆくと! 聞き覚えのある謡曲の声とともに、よもぎのような惣髪そうはつのあたまが一つ、せまい湯船の隅にうだっている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「黄八丈の財布と、手代を刺した匕首あひくちと、お琴を縛つた細引の結び目と、——それから毛の先を切つたかもじさ、それを頭巾の下に冠つて總髮そうはつに見せたんだ」
持頭は惣髮そうはつ撫附なでつけにて威風ゐふう近傍を拂つて徐々しづ/\と進み行く續いて常樂じやうらく院天忠和尚は紫きの直綴ぢきとぢを纏ひ蜀紅錦しよくこうにしきの袈裟を掛けて手に水晶の念珠を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
豊雄は元より願うところであるが、「親兄弟おやはらからに仕うる身の、おのが物とては爪髪そうはつの外なし、何をろくに迎えん便たよりもなければ」
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)