總髮そうはつ)” の例文
新字:総髪
二人共總髮そうはつ、黒木綿のあはせ、白い小倉の袴をはいて、短かいのを一本腰にきめて居りますが、人相や氣分は、對蹠的たいしよてきに違つて居ります。
「黄八丈の財布と、手代を刺した匕首あひくちと、お琴を縛つた細引の結び目と、——それから毛の先を切つたかもじさ、それを頭巾の下に冠つて總髮そうはつに見せたんだ」
總髮そうはつに汚ない袷、尻が拔けて膝が拔けて、それを晴着にも寢卷にもしようといふ徹底振り、江戸といふ時代には、こんなにまで落ち果て乍ら、ゑもこゞえもせずに、店賃たなちんを三年も溜めて
「たしかに女でないなら、そいつは總髮そうはつだ。總髮にしてゐる男といふと——」