“そうがみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
総髪81.8%
四方髪9.1%
總髪9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
総髪そうがみに取上げた先を麻で結え、四五本のほつれ毛が額にこびりついていた。透き通るように蒼白い顔の皮膚をたるまして、枕の上にがっくりとなっていた。
幻の彼方 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
白髪まじりの四方髪そうがみである。年ばえは六十あまり、絹の寝巻ねまきに、白小袖を下に着ている。懐中ふところあらためてみると、肌神守はだまもりとして観音像と地蔵尊の二体が出て来た。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小光は總髪そうがみの銀杏返しに結つてゐるのが仇つぽくて、薄つすらと白いものゝついてゐる額の廣々としてゐるのも美しい。三藏はラムプを隔てゝちら/\と見る。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)