“そうはく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蒼白75.5%
糟粕18.4%
宗伯5.1%
霜魄1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
からだは相当ふとっていたが、蒼白そうはくな顔色にちっとも生気がなくて、灰色のひとみの底になんとも言えない暗い影があるような気がした。
B教授の死 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
前に本居宣長がなかったら、平田篤胤あつたねでも古人の糟粕そうはくをなめて終わったかもしれない。平田篤胤がなければ、平田鉄胤かねたねもない。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
茶の間の方では、癇高かんだかい妻のおひやくの声や内気らしい嫁のおみちの声がにぎやかに聞えてゐる。時々太い男の声がまじるのは、折からせがれ宗伯そうはくも帰り合せたらしい。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
いつ見ても戦国の霜魄そうはく鬱勃うつぼつたる関の孫六の鍛刀……。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)