“鉄胤”の読み方と例文
読み方割合
かねたね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
篤胤ののこした仕事はおもに八人のすぐれた弟子でしに伝えられ、その中でも特に選ばれた養嗣ようしとして平田家を継いだのが当主鉄胤かねたねであった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その頃の教官は漢学では水本先生の一等教授の外吉野立蔵氏が二等教授私の藩の藤野正啓氏が三等教授、国学では平田鉄胤かねたね氏が一等教授、矢野玄道氏が二等教授木村正辞氏が三等教授であった。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
延胤は半蔵が師鉄胤かねたねの子息で、故翁篤胤の孫に当たる。平田同門のものは日ごろ鉄胤のことを老先生と呼び、延胤を若先生と呼んでいる。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)