“かねたね”の漢字の書き方と例文
語句割合
鉄胤100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸にある平田同門の知人をたずねたり、時には平田家を訪ねてそこに留守居する師鉄胤かねたねの家族を見舞ったりすることであった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
前に本居宣長がなかったら、平田篤胤あつたねでも古人の糟粕そうはくをなめて終わったかもしれない。平田篤胤がなければ、平田鉄胤かねたねもない。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
鉄胤かねたねはじめその子息むすこさんの延胤のぶたねとも交わりを結ぶ端緒いとぐちを得たというだけにも満足して、十一屋の二階でいろいろと荷物を片づけにかかった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)