“延胤”の読み方と例文
読み方割合
のぶたね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鉄胤かねたねはじめその子息むすこさんの延胤のぶたねとも交わりを結ぶ端緒いとぐちを得たというだけにも満足して、十一屋の二階でいろいろと荷物を片づけにかかった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
師の周囲には平田延胤のぶたね師岡正胤もろおかまさたね権田直助ごんだなおすけ、丸山作楽さらく、矢野玄道げんどう、それから半蔵にはことに親しみの深い暮田正香くれたまさからの人たちが集まって、直接に間接に復古のために働いた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その考えに半蔵はやや心を安んじて、翌日はとりあえず、京都以来の平田鉄胤かねたね老先生をその隠棲いんせいたずねた。彼が延胤のぶたね若先生のくやみを言い入れると、師もひどく力を落としていた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)