“せいそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
清楚86.1%
精粗4.2%
成祖2.8%
世祖2.8%
清素1.4%
聖祚1.4%
西楚1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
写生の点において広重の技巧はしばしば北斎より更に綿密なるにかかはらず一見して常に北斎の草画そうがよりも更に清楚せいそ軽快のおもいあらしむ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
色は黒色栗色鳶色カハラケ色等種々有りて表面の精粗せいそ一定いつていせず、製法は圖版中左の下に畫きたるが如し。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
東に、筆をえん成祖せいその前になげうって、「死せば即ち死せんのみ、詔や草すべからず」と絶叫したる明朝の碩儒方孝孺ほうこうじゅがある。いささかもって吾人の意を強くするに足るのである。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
マルコポロ紀行に元世祖せいそ将官に位勲の牌を賜い佩用せしむるに、金また銀をめっきした牌に獅の頭をり付けたとあるが、ユールの註に拠るとマルコの書諸所に虎を獅と訛称しあるそうだ。
多いものは小間物屋、可なり大きな真宗しんしゅうの寺、天理教会、清素せいそな耶蘇教会堂も見えた。店頭みせさきで見つけた真桑瓜まくわうりを買うて、天塩川に往って見る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
一行阿闍梨いちぎょうあじゃり、陛下万里に行幸して、聖祚せいそかぎりからんと奏したりしかば、心得がたきことをもうすよとおぼされしが、安禄山あんろくざんの乱起りて、天宝十五年しょくに入りたもうに及び
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その顔がまた、どれもいつになく微笑を浮べているのは、西楚せいそ覇王はおうの首をあげた今日の勝戦かちいくさの喜びが、まだ消えずにいるからであろう。——
英雄の器 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)