“すりより”の漢字の書き方と例文
語句割合
摺寄100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
味岡勇右衞門のはなししに依て承知致し呼に遣したり太儀たいぎながら療治れうぢたのむと云るゝにぞ城富不調法ぶてうはふの私し御召に預りまして有難く候と云つゝそば摺寄すりより療治れうぢに掛りしにもとより鍼術に妙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はらひて藤八に摺寄すりよりコレ九助殿變り果たる此姿見るに付ても日々の拷問がうもん苦痛くつうさぞかしと思ひやらるゝなり併ながら何云譯で人殺しと白状致されしやら如何にせめらるゝがくるしいとて殺しもせぬ者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
懷中くわいちうより取出し長庵が前へ摺寄すりよりひらきて見ればは如何に文字もんじきえ跡形あとかた無くたゞなさけなき白紙しらかみなり是は長庵が惡計にて跡の證據に成らざるやう最初さいしよよりたくんで置きたる大惡だいあく無道ぶだうおそろしかりける事共なり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)