“じぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
慈善50.0%
事前37.5%
自然12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かえって高尚こうしょうらしくも聞こえるけれども、それは慈善じぜんをなすときか、友人を祝うときか、霊前れいぜんそなうるときのことで、事業のためには、金銭は単に無心無情の器械きかいである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
津田の頭に二つのものが相継あいついでひらめいた。一つはこれからここへ来るその吉川夫人をうまく取扱わなければならないという事前じぜん暗示あんじであった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
対岸の支那領に属する地は赭色しやしよくをした自然じぜんまゝの禿山であるのに香港側はまつたく人為で飾られた山だ。人間が自然を改造し得た偉観を見ると肩身の広くなる心地がする。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)