“しんしゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
新酒22.2%
進取22.2%
新株11.1%
浸酒11.1%
深趣11.1%
神手11.1%
身首11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父がえい家の新酒しんしゅの嬉しさに 召波
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
彼らの好みは明るくて大どかな色と模様をえらんでいた。亡運をたどる城下にこの光景はない。男女の皮膚の色には進取しんしゅな気が耀かがやいている。市民の生活はうまくいっているらしい。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
栽培はきわめて容易で、家のうしろなどにえておくと年々繁茂はんもして開花する。その茎上けいじょう小珠芽しょうしゅがができて地に落ちるから、それから芽が出て新株しんしゅえる特性を有している。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
マルファ・イグナーチエヴナはある浸酒しんしゅを知っていていつも絶やさぬようにしまっておりますが、何かの草から採った強いやつで、あのひとはその秘法を知っているのでございます
してうた深趣しんしゅの感に堪えざらしめましたゆえ、そのつど感想上に浮んだ事を詩文に作って居りました
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
大癡老人黄公望こうこうぼうは、梅道人ばいどうじん黄鶴山樵こうかくさんしょうとともに、元朝げんちょう神手しんしゅである。惲南田はこう言いながら、かつて見た沙磧図させきず富春巻ふうしゅんかんが、髣髴ほうふつと眼底に浮ぶような気がした。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
鉄石たわむれニ曰ク、家里松濤ハ心両端ヲ挟ム。則チ身首しんしゅところヲ異ニセシムルモもとヨリ惜シカラザルナリト。席末誠県ニ切歯せっしスルモノアリ。コレヲ聞キ喜ンデ即夜刀ヲ抜イテソノ門ニ闖入ちんにゅうス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)