“しろぎぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白絹66.7%
白絖11.1%
白衣11.1%
素絹11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういって青竜王は、ジュリアをソッとその白絹しろぎぬの上に横たえた。——右の上膊じょうはくに、喰い切ったような傷口があって、そこから鮮かな血をいているのが発見されたのもこの時だった。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
白絖しろぎぬ玉帯ぎょくたいへ、血しおを以て詔詞みことのりを書かれ、伏皇后にお命じあって、それに紫錦しきんの裏をかさね、針の目もこまかに玉帯のしんに縫いこんでしまわれた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玉帯の中の白絖しろぎぬの芯が微かにうかがえたのである。それだけならよいが、白絖には、血らしいものがにじんでいる。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで、この白衣しろぎぬの女はどこから来るのだろうということが、第一に店の者の疑問となった。
俊寛は、ふと鳥羽とばで別れるとき、妻の松の前から形見かたみに贈られた素絹しろぎぬの小袖を、今もなおそのままに、持っているのに気がついた。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)