“しゅくえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宿怨61.8%
宿縁11.8%
夙縁8.8%
祝宴8.8%
祝筵8.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道衍と建文帝けんぶんていと、深仇しんきゅう宿怨しゅくえんあるにあらず、道衍と、燕王と大恩至交あるにもあらず。実に解すからざるあるなり
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「そちにも、若者にも罪はない、これはくすしき宿縁しゅくえんとしか思われない、早く処断しよう。」
姫たちばな (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「蓮花はすなわち公主の幼な名だ。どうしてこんなに適合したであろう。これはどうしても夙縁しゅくえんだ。公主にそう伝えてくれ、どうしても出て来て君子にお目にかからなければならないと。」
蓮花公主 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
来年らいねんあたりはカフカズへ出掛でかけようじゃありませんか、乗馬じょうばもってからにあちこちを駆廻かけまわりましょう。そうしてカフカズからかえったら、こんどは結婚けっこん祝宴しゅくえんでもげるようになりましょう。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
十月に学問所の明教堂が落成して、安井家の祝筵しゅくえんに親戚故旧が寄り集まったときには、美しくて、しかもきっぱりした若夫人の前に、客の頭が自然に下がった。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)