“祝筵”の読み方と例文
読み方割合
しゅくえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「君は豪傑だが、この夜更けに十王殿へ往って、左の廊下に在る判官をおぶってくることができるかね、できたなら皆で金を出しあって君の祝筵しゅくえんを開くよ」
陸判 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
十月に学問所の明教堂が落成して、安井家の祝筵しゅくえんに親戚故旧が寄り集まったときには、美しくて、しかもきっぱりした若夫人の前に、客の頭が自然に下がった。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
御同前に祝筵しゅくえんにあずかろうとたのしみにしているのだが。尊大人の御所労でまだそこどこではないのかネ。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)