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しゆくえん
語句 | 割合 |
夙縁 | 25.0% |
宿冤 | 25.0% |
宿縁 | 25.0% |
祝宴 | 25.0% |
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蘭軒は
屡茶山に逢ひながら、何故に一語の
夙縁ある山陽に及ぶものが無かつただらうか。
満袖啼痕血痕に和す 冥途敢て忘れん阿郎の恩を 宝刀を
掣将つて非命を
嗟す 霊珠を弾了して
宿冤を報ず 幾幅の
羅裙都て蝶に化す 一牀
繍被籠鴛を
尚ふ 庚申山下無情の土 佳人未死の魂を埋却す
來年邊はカフカズへ
出掛けやうぢや
有りませんか、
乘馬で
以てからに
彼方此方を
驅廻りませう。
而してカフカズから
歸つたら、
此度は
結婚の
祝宴でも
擧げるやうになりませう。