“しやうへき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牆壁66.7%
墻壁33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
至つて軽口の、さばけた、竹を割つた様な気象で、甚麽どんな人の前でも胡坐あぐらしかかいた事のない代り、又、甚麽人に対しても牆壁しやうへきを設ける事をしない。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
勘次かんじ監督かんとくつぼみ成長せいちやうとゞめるひやゝかな空氣くうきで、さうしてこれねらふものを防遏ばうあつする堅固けんご牆壁しやうへきである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
地にゆだねたる石柱の頭と瓦石のたいとは高草の底に沒し、こゝかしこに色硝子いろガラスの斷片を留めたる尖弧ゴチツコ式の窓をば幅廣き葡萄の若葉物珍らしげにさし覗き、數丈の高さなる墻壁しやうへきの上には荊棘けいきよくむらがり生ぜり。