“しょうへき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
墻壁50.0%
牆壁20.5%
障壁18.2%
峭壁9.1%
昌碧2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
如何なる憤怒絶望のやいばを以てするもつんざきがたく、如何なる怨恨えんこん悪念の焔を以てするも破りがたいやみ墻壁しょうへきとでもいいましょうか。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
活溌に、希望に満ちて、スタスタと歩いて行った彼女は思いがけないところで、牆壁しょうへきに遮られた。
地は饒なり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
すもものかきねのはずれから一人の洋傘ようがさ直しが荷物にもつをしょって、この月光をちりばめたみどり障壁しょうへき沿ってやって来ます。
チュウリップの幻術 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
武尊ほたか山の峭壁しょうへきに住んでゐた野猿を猟師から買ひ受け、その唇を味噌煮にこしらへて食べたことがあるが、軽い土臭と酸味を持つてゐて、口では言ひ現せぬ魔味を感じたのであつた。
たぬき汁 (新字旧仮名) / 佐藤垢石(著)
万歳をしまふて打てる青田かな 昌碧しょうへき
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)