“しゃれこうべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
髑髏81.3%
白髑髏12.5%
骸顱6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒襟かけた白の紋つき、その紋は、大きく髑髏しゃれこうべを染めて……下には、相変わらず女ものの派手な長襦袢ながじゅばんが、痩せたすねにからまっている。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
夜寒よさむしろに焼尽して、塚のしるしの小松もあらず……荒寥こうりょうとして砂に人なき光景ありさまは、祭礼まつりに地震して、土の下に埋れた町の、壁の肉も、柱の血も、そのまま一落の白髑髏しゃれこうべと化し果てたる趣あり。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かれに言わせると、自分は今までに九人の僧侶そうりょった罰で、それら九人の骸顱しゃれこうべが自分のくび周囲まわりについて離れないのだそうだが、他の妖怪ばけものらには誰にもそんな骸顱しゃれこうべは見えなかった。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)