“しっくい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
漆喰95.3%
漆食2.3%
湿喰1.2%
紛堊1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを巡ると、大宮口から吉田口に到るまでの間に殊に多く灰青色の堅緻なる熔岩流があり、漆喰しっくいで固めたように山を縦に走っている。
高山の雪 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
丸木は生皮を剥いで水に漬け、貝殻を焼いて漆食しっくいをこしらえた。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
屋根に石をのせた平家で、二人の男が、土間の湿喰しっくいを塗ってるところだが、その半分はベッドに、半分はそのまま、土間に使うらしい。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
町立病院ちょうりつびょういんにわうち牛蒡ごぼう蕁草いらぐさ野麻のあさなどのむらがしげってるあたりに、ささやかなる別室べっしつの一むねがある。屋根やねのブリキいたびて、烟突えんとつなかばこわれ、玄関げんかん階段かいだん紛堊しっくいがれて、ちて、雑草ざっそうさえのびのびと。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)