“さかなや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肴屋60.9%
魚屋34.8%
魚商2.9%
魚売1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或る年の三、四月頃、江戸では鰹(かつお)の大漁で、到(いた)る処の肴屋(さかなや)では鰹の山を為(な)していました。それで何処の台所へもざらに鰹が這入(はい)る。
道を訊(き)くような風をして如才(じょさい)なく話しかけて、となりの家ではどこの魚屋(さかなや)から魚を買っているかということを半七は聞き出した。
半七捕物帳:32 海坊主 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
鉄道馬車は今より轟(とどろ)き初(そ)めて、朝詣(あさまいり)の美人を乗せたる人力車が斜めに線路を横ぎるも危うく、活(い)きたる小鰺(こあじ)うる魚商(さかなや)が盤台(はんだい)おもげに威勢よく走り来れば
銀座の朝 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
というのが口癖で、魚売(さかなや)は自分よりよほど身分違い——さも低級でもあるように賤(いや)しめて罵(ののし)る習慣(くせ)があったのだ。貞淑な細君は、そんな事を言われても尤(もっと)ものように押だまって辛棒強く働いていた。