“こんぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コング
語句割合
昏愚80.0%
金口20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十度とたび、これをあらひたるものは、うまれし 清秀せいしうにしてたつとし。あらふこと二三度にさんどなるものは、尋常じんじやう中位ちうゐひと、まるきり洗濯せんたくをしないのは、昏愚こんぐ穢濁あいだくにして、しか淫亂いんらんだ、とをしへたのである。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
此地山中なれば村夫等そんふら昏愚こんぐにして夜光の玉なる事をしらず、あへてたづねもとむる者もなかりしに、其秋の洪水こうずゐに夜光の玉ふたゝびながれて所在しよざいうしなひしとぞ。
お許しがないのに殉死の出来るのは、金口こんぐで説かれると同じように、大乗の教えを説くようなものであろう。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)