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ことども
呼び
始終の
事共委曲話し又七樣へ
疵を付け其身も
咽喉を
少し
疵付情死と云ひて
泣べしと
教頼み居たるを長助は
物影より是を
聞て大いに驚きながら
猶息を
尋て
能々相談なし給へと
勸めるに付彦三郎は
御深切の
御詞忝けなしと
打悦び
内外の
事共諜合せ橋本町へぞ急ぎける
なして其夜の
事共一々白状に及びたり
扨又本郷の甲州屋仁左衞門は本町の肥前屋小兵衞が
召捕れし事を聞ける故
南無三と思ひしが
熟々工夫をなすに所詮我此所を