“げんぷく”の漢字の書き方と例文
語句割合
元服100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心は、『このくじに逢ふ人は運甚だ惡し』と來た、『待人來らず、望み遂げ難し、賣買利なし、元服げんぷくよめとり聟とり旅立ち萬惡よろづわるし、女色によしよくの惑ひ深く慎しむべし』
それがしは当時退隠たいいん相願い、隈本くまもとを引払い、当地へ罷越まかりこし候えども、六丸殿の御事おんこと心にかり、せめては御元服げんぷく遊ばされ候まで、よそながら御安泰を祈念きねん致したく、不識不知しらずしらずあまたの幾月を相過あいすごし候。
なが突通つきとほしのかうがいで、薄化粧うすげしやうだつた時分じぶんの、えゝ、なんにもかにも、ひつじこくかたむきて、——元服げんぷくをしたんですがね——富川町とみかはちやううまれの深川ふかがはだからでもありますまいが、ねんのあるうちから、ながして
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)