“くゆら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
86.7%
13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでもそのルバシュカは、長い腕を遠くから持つて來て環を描きながらゴールデンバットだけはくゆらしてゐた。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
併し、よっぽどしっかりとふんどしを締めてかからないと駄目だよ……なぞと脅かしておいて、その間に吾輩は悠々とスコッチをあおり、ハバナをくゆらそうという寸法だ……ハハン…………。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
夕御飯が済んでも、お父さんは葉巻を一本くゆらし尽すまで、何彼なにかと子供の相手になって他愛がない。子供を煩さがりながらも、斯うやっている間に頭が休まるという。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
二ツ取出しほどよき所へ据置すゑおき左右へは新らしきしきみの花をさし香爐臺かうろだいに香をくゆらし前にはむしろ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)