“くまど”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クマド
語句割合
隈取91.7%
暈取2.8%
2.8%
隈所2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
珊瑚樹垣さんごじゅがきの根にはふきとうが無邪気に伸びて花を咲きかけている。外の小川にはところどころ隈取くまどりを作って芹生せりふが水の流れをせばめている。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
もう、は、れてしまって、西にしそらには一にち余炎よえんもうすれてしまいました。そして、もののかげや、建物たてものかげに、やみ暈取くまどっていました。
石段に鉄管 (新字新仮名) / 小川未明(著)
私は友達と砂の上に居殘つてこれ等婦人の動作や表情やを見まもり、その後ふと眼を轉じて、あの孔雀石と翡翠とで明暗をくまどつた半島を見まもつた。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
蘆垣あしがき隈所くまどちて吾妹子わぎもこそでもしほほにきしぞはゆ 〔巻二十・四三五七〕 防人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)