“くしなだひめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
櫛名田姫28.6%
奇稲田姫28.6%
櫛名田媛14.3%
櫛名田比賣14.3%
奇稲田媛14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高志こし大蛇をろちを退治した素戔嗚すさのをは、櫛名田姫くしなだひめめとると同時に、足名椎あしなつちが治めてゐた部落のをさとなる事になつた。
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
翁は市内櫛田くしだ神社(素戔男尊すさのおのみこと奇稲田姫くしなだひめを祭る)、光雲てるも神社(藩祖両公を祀る)、その他の神事能を、衷心から吾事として主宰し、囃子方、狂言方、その他の稽古に到るまで一切を指導準備し
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
「私は、この国の大山津見おおやまつみと申します神の子で、足名椎あしなずちと申します者でございます。妻の名は手名椎てなずち、この娘の名は櫛名田媛くしなだひめと申します」
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
命はそれから、櫛名田媛くしなだひめとお二人で、そのまま出雲いずもの国にお住まいになるおつもりで、御殿ごてんをおたてになるところを、そちこちと、さがしてお歩きになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
かれその老夫、答へてまをさく「は國つ神大山津見おほやまつみの神の子なり。僕が名は足名椎あしなづちといひが名は手名椎てなづちといひ、むすめが名は櫛名田比賣くしなだひめといふ」
その櫛名田比賣くしなだひめ隱處くみどに起して、生みませる神の名は、八島士奴美やしまじぬみの神。また大山津見の神のむすめ名は神大市かむおほち比賣にひて生みませる子、大年おほとしの神、次に宇迦うか御魂みたま二柱。
古くはかの奇稲田媛くしなだひめの伝説を始めとして、多く妙齢の婦女となっているという事は、一つはそれが妙齢の婦女であるところに一種劇的の感興が起るという意味もあるであろうが
人身御供と人柱 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)