“ぎょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ギョク
語句割合
94.9%
揚代5.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぎょくはそこでやぐべて暫く女をやすまし、自分は他のへやへいって寝たが、朝になって女の所へいってみると、女は帰ったのかもういなかった。
阿英 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
相場で云えば売買両方のぎょくを出して置く両建と云ったようなものである。しかし、両建と云うのは、大勝する所以ゆえんではない。
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
海上はしきりと登楼いたし、花里にはのべたらに昼夜の揚代ぎょくがついておりますから、座敷へ入れないことは出来ぬ、まるでわが部屋は貸し切りにしたような始末で、まことに都合がわるい。
出ないのは当り前ですと、それから順を逐て、揚代ぎょくの事纒頭しゅうぎの事箱丁はこやの事女中の事、料理屋の事待合の事船宿の事、ことごとく説明ときあきらめた揚句、遊ぶなら金を遣うこと、遣わぬなら遊ばぬこと
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
なんかんと風説うわさしております、そのうちに張見世はりみせの時刻になりましたが、総仕舞で八重やえ揚代ぎょくが付いて居りまするから、張見世をするものはございません、皆海上の来るのを待っている。