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きりどほ
電柱の影うちかしぐ夕月夜
切通し上のあらくさのはな
電柱の影うちかしぐ夕月夜
切通し上のあらくさのはな
たどり
過人の心に
尖ぞ有る
殼枳寺や
切道し切るゝ身とは知らずとも
頓て命は仲町と三次は
四邊見廻すに
忍ばずと云ふ名は有りと
池の
端こそ
窟竟の所と思へどまだ夜も
淺ければ人の
往來も
絶ざる故山下通り打過て
漸々思ひ金杉と心の
坂本通り
越大恩寺前へ曲り込ば此處は名に
負中田圃右も左りも
畔道にて
人跡さへも
途絶たる向ふは