“きりどおし”の漢字の書き方と例文
語句割合
切通100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向うの湯屋では板の間をこする音、男坂下なる心城院の門もしまって、柳の影も暗く、あたりは寝て、切通きりどおしかたには矢声高く、腕車くるまきしるのが聞えたが、重宝なもので
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
本郷の金助町に何がしを訪うての帰り例の如く車をゆるゆると歩ませて切通きりどおしの坂の上に出た。それは夜の九時頃で、初冬の月がえ渡って居るから病人には寒く感ぜられる。
熊手と提灯 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
「この切通きりどおしが出来て大助かりですよ」
村の成功者 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)