“きりくず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
切屑57.1%
切崩42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くや額に玉の汗、去りもあえざる不退転、耳に世界の音もなく、腹にうえをも補わず自然おのず不惜身命ふじゃくしんみょう大勇猛だいゆうみょうには無礙むげ無所畏むしょい切屑きりくず払う熱き息、吹き掛け吹込ふっこむ一念の誠を注ぐ眼の光り
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
多分焼く時に出来損ねたのであろう。この蝦蟇出の急須に絹糸の切屑きりくずのように細かくよじれた、暗緑色の宇治茶を入れて、それに冷ました湯をいで、しばらく待っていて、茶碗ちゃわんらす。
カズイスチカ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
く二葉亭は八門遁甲とんこうというような何処どこから切込んでも切崩きりくずす事の出来ない論陣を張って、時々奇兵を放っては対手あいてらしたり悩ましたりする擒縦きんしょう殺活自在の思弁にすこぶる長じていた。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)