“きゅうてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
九鼎42.9%
宮廷28.6%
宮庭14.3%
泣涕14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これぞ我大日本国の開闢かいびゃく以来いらい、自国人の手を以て自国の軍艦ぐんかん運転うんてんし遠く外国にわたりたる濫觴らんしょうにして、この一挙いっきょ以て我国の名声めいせいを海外諸国に鳴らし、おのずから九鼎きゅうてい大呂たいりょおもきを成したるは
そのころ——というのは、アシュル・バニ・アパル大王の治世第二十年目の頃だが——ニネヴェの宮廷きゅうていみょううわさがあった。毎夜、図書館の闇の中で、ひそひそとあやしい話し声がするという。
文字禍 (新字新仮名) / 中島敦(著)
すぐその日から、宮庭きゅうていいずみのほとりに、大理石でとうをたてることをおおせつかりました。けれど、心の美しい巨男おおおとこは、けっしてなげいたり、悲しんだりしなかったのですよ。
巨男の話 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
多勢その周囲に集まって泣涕きゅうていした後に死骸を運び去って他の者の知らぬところに隠してしまう。
人道の正体 (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)