“きぬちゞみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
絹縮100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこへ門野かどのが大きな洋燈ランプを持つて這入はいつてた。それには絹縮きぬちゞみやうに、たてみぞつた青いかさけてあつた。門野かどのはそれを洋卓テーブルうへいて、又椽側へたが、出掛でがけ
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
絹縮きぬちゞみ扱帯しごきを渡すから帯に巻付けまして、互に顔と顔を見合せると胸が一杯になり
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
学校へ行く私が、黒繻子くろじゆすえりの懸つた、茶色地に白の筋違すぢかあめべにの蔦の模様のある絹縮きぬちゞみ袢纏はんてんを着初めましたのは、八歳やつつ位のことのやうに思つて居ます。私はどんなにこの袢纏が嫌ひでしたらう。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)