“かんよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
干与50.0%
檻輿16.7%
勘避16.7%
關與16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後世の卜部うらべ進出時代はいさ知らず、是が皇室御親おんみずからの祭の年久としひさしい伝統までに、干与かんよし得べかりし理由はあり得ない。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その下田より檻輿かんよ江戸におもむき、みち三島を経るや、警護の穢多に向い、大義を説き、人獣相距る遠からざる彼らをして憤励の気、色にあらわれしめたり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
遂に「重き御国禁を犯し候段不届ふとどきに付き、父杉百合之助へ引渡し在所において蟄居ちっきょ申し付ける」の宣告を得、檻輿かんよ長門に下り、野山の獄に投ぜられたり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「してみると、眼で見る奴の前では隠すことができるが、勘で来る奴には隠しだてはできないのだね、そういう奴が近所へ来た時には、何か勘避かんよけの方法を講じておかんと、安心して生活はできない」
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
地震ぢしんたいして其安全そのあんぜんさをあやぶんでゐる識者しきしやおほことであるが、これは其局そのきよくあたるものゝ平日へいじつ注意ちゆういすべきことであつて、小國民しようこくみん關與かんよすべきことでもあるまい。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)