“かるがる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
軽々94.4%
佻々5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かなり裕福な商家であったが、次男坊で肌合の変っていた三四郎は、W大学の英文科をえると、教師になって軽々かるがる諸国行脚の途についた。
寒の夜晴れ (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
それでも革舟コラクルはただちょっと跳ね上って、弾機ばね仕掛のように踊り、鳥のように軽々かるがると向側の波窪へ降りてゆくのであった。
れもまた少しく恐れて、くだんの鯀化、黒面などを呼びよせ、洞ちかく守護さしつつ、自身おのれ佻々かるがるしく他出そとでしたまはざりしが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
彼の黒衣が虚誕いつわりを、それとも知らで聴水が、佻々かるがるしくも信ぜしこそ、年頃なせし悪業の、天罰ここに報い来て、今てる空の月影は、即ちその身の運のつき、とは暁得さとらずしてひたすらに
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
大王これをきこし召して、いささか心に恐れ給へば、佻々かるがるしくは他出そとでもしたまはず。さるをいま和主が、一ぜんもと射殺いころしたれば、わがためにうれいを去りしのみか、取不直とりもなおさず大王が、眼上めのうえこぶを払ひしに等し。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)