“かりん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
花梨68.2%
火輪13.6%
花林9.1%
榠櫨4.5%
花櫚4.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
プーンと醗酵はっこうしている花梨かりんれたかきは岩のあいだに落ちて、あまいさけになっている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、文彬ぶんぴん花梨かりんの大机から向き直って、正式に、何濤の手から公文を受領し、即座にそれをひらいてみた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今日は、その三重の帆を海鳥の翼のごとく広げ、しかもそれでも足りないで、両舷の火輪かりんを回して、やや波立っている大洋を、巨鯨きょげいのごとく走っているのだった。
船医の立場 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
中空なかぞらの山けたゝまし跳り過ぐる火輪かりんの響。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
目を患っているおじさんにはもうそれさえよく見えないでいるらしかった。しかし、おじさんは、花林かりんの卓のまえに向ったまま、思いのほか、上機嫌じょうきげんそうに答えた。
花を持てる女 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
寂莫せきばくたる深夜——ふかがわ富ヶ岡八幡の社地に、時ならぬ冷光、花林かりんのごとく咲きつらなったのは丹下左膳、月輪軍之助、各務房之丞、山東平七郎、轟玄八、岡崎兵衛、藤堂粂三郎ら乾雲の一団が、相手は一諏訪栄三郎と侮って
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
左は湖水、右は榠櫨かりん畑、その上に月が懸かっていた。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
右の材料は花櫚かりんで、随分これは堅くて彫りにくい木であります。