“かじぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
梶棒68.7%
楫棒19.4%
轅棒4.5%
舵棒3.0%
柁棒1.5%
軾棒1.5%
鍛冶房1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新吉が胸をワクワクさせている間に、五台の腕車が、店先で梶棒かじぼうおろした。真先に飛び降りたのは、足の先ばかり白い和泉屋であった。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
こんな処へ御同行は、見た事、聞いた事もない、と呆れた、がまた吃驚びっくり。三つ目の俥の楫棒かじぼうを上げた、幌に覗かれた島田の白い顔が……
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と、車台が前のめりして、轅棒かじぼうが地面にくっついた。
乞食 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
玉太郎は舵棒かじぼうをとった。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
俥の柁棒かじぼうが持ち上げられた時、お庄はようやくほっとしたような目つきになった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
気の惑いか軾棒かじぼうつまずき、御機嫌うという声を俯いて聞いたが、それから本郷へ帰って夢は一層巧になった。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
鍛冶房かじぼう、銭糧局、織布しょくふ舎、築造大隊、酪乳らくにゅう加工所、展望台組、倉庫方、邏警らけい部など、あらゆる適所に適材をおき、水際巍然ぎぜん、少くもここのさいでは
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)