“かごと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
怨言37.5%
託言25.0%
愚痴12.5%
些箇12.5%
恨言12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
えもわかぬどく怨言かごとになやまされ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
託言かごとがましく貫一は言出づれば
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「なにを言うぞ。……愚痴かごと老人としよりのくせじゃ、たとえ二年が三年遅れたとて、こう戻り来して、まさめに眉面まゆつらつきを見たうえは、長年の思いも晴れたそうな」
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
……されば、逐々ありありて戻り来しか。来る年も来る年も待ちったが、冥土の便宜びんぎ覚束いぶせしないか、いっこう、すがたをお見されぬ。今もいま、ばば刀自とじ愚痴かごというていた。……ああ、ようまあ戻り来しぞ。
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
些箇かごとに慰められて過せる身の荒尾に邂逅めぐりあひし嬉しさは、何に似たりとはんもおろかにて、この人をこそ仲立ちて、積る思をげんと頼みしを、あだの如くくみせられざりし悲しさに
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
さよ衣着てなれきとは言はずとも恨言かごとばかりはかけずしもあらじ
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)