“えんげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
淵源42.9%
延元32.1%
怨言21.4%
淵原3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アルプス山の大欧文学に於ける、わが富嶽の大和民族の文学に於ける、淵源えんげんするところ、関聯するところ、あにすくなしとせんや。
富嶽の詩神を思ふ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
ただ暗い冬の夜と、寒々しい枯野のなかを、湊川の水音は淙々そうそうとすぐそこに聞える。——建武けんむ延元えんげんたけびを思わすような風の声もして。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「彼の兵馬の権を以てすれば、この蜀を取ることだってできる。彼がしきりに蜀君の暗愚をなじったり怨言えんげんいているのはその下心ではないか」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
椿岳の画はかくの如く淵原えんげんがあって、椿年門とはいえ好む処のものを広くきわめてことごと自家薬籠じかやくろう中の物とし、流派の因襲に少しも縛られないで覚猷も蕪村も大雅も応挙も椿年も皆椿岳化してしまった。