“かいへん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
海辺56.3%
海邊25.0%
戒旛6.3%
改編6.3%
改變6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空はここも海辺かいへんと同じように曇っていた。不規則に濃淡を乱した雲が幾重いくえにも二人の頭の上をおおって、日を直下じかに受けるよりは蒸し熱かった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
鹹水かんすい貝塚は元來ぐわんらい海邊かいへんに在るべきものなれど年月のつに從ひ土地隆起とちりうきの爲、海水退きて其位置比較的ひかくてき内地に移る事有り。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
浜田珍碩ちんせきが洒落堂の戒旛かいへんに「分別の門内に入るをゆるさず」と書いたのと同じ意味である。風雅の骨髄は世間の理窟の外にある。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
そうした陣容はすべてこの機会に毛利の大軍が海陸から東上して来るものという予想のもとに万端、改編かいへんされたものだった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もつとも、いにしへ和名わめい漢字かんじ充當じうたうしたのが、漢音かんおんかた變化へんくわともなうて、和名わめい改變かいへんせられたれいは、古代こだいから澤山たくさんある。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)