“おもひかへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
思返60.0%
思反20.0%
思飜20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、思返おもひかへしたものゝ、猶且やはり失望しつばうかれこゝろ愈〻いよ/\つのつて、かれおもはずりやう格子かうしとらへ、力儘ちからまかせに搖動ゆすぶつたが、堅固けんご格子かうしはミチリとのおとぬ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
さうしては貴様の体に一生のきずが附く事だから、思反おもひかへして主人の指図さしずに従へと、中に人まで入れて、だ未だ申してくれましたのを、何処どこまでも私は剛情を張通して了つたので御座います
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
急ぎ出でしなればさもあるべし、明日は必ず便たよりあらんと思飜おもひかへせしが、さすがに心楽まざりき。彼の六時間学校に在りて帰来かへりきたれるは、心のするばかり美きおもかげゑて帰来れるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)