“おおくら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大蔵78.6%
巨椋7.1%
大倉7.1%
大内蔵7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは厳重に旅よそおいをした、飛天夜叉の桂子かつらこ浮藻うきもと小次郎と大蔵おおくらやつ右衛門と、風見の袈裟太郎と鶏娘とりむすめと、そうして幽霊女とであった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
巨椋おおくらの入江は山城久世郡の北にあり、今の巨椋おぐら池である。「射部人いめびと」は、鹿猟の時に、隠れ臥して弓を射るから、「伏」につらねて枕詞とした。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「高山の峯のたをりに、射部いめ立てて猪鹿しし待つ如」(巻十三・三二七八)の例がある。一首の意は、いま巨椋おおくらの入江に大きい音が聞こえている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
つづみ大倉おおくら小舞こまい幸若こうわかなどを招いて、奥方さまやその余の御家族たちに囲まれ、至極、陽気に暮しておるから、もういささかも陣中では留守を案じて下さるな——と
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この講談は町奉行所の与力よりき鈴木藤吉郎を主人公として、それに上野の寺侍杉田大内蔵おおくらと柳橋の芸妓小染を配したもので、「三組盃」の題名はこの三人を意味するのであった。
寄席と芝居と (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)