“えんぽう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遠方91.4%
延宝8.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あ、さようでございましたか。それはそれは遠方えんぽうのところをご苦労くろうさまで……それはあのなくなったは気違きちがいのことでしょうな」
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
ついでにこのいえもおまえさんにあずけるから、遠慮えんりょなくまってください。わたしたちは当分とうぶん遠方えんぽうへ行ってらさなければなりません。
一本のわら (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
漢語は延宝えんぽう天和てんなの間其角きかく一派が濫用してついにその調和を得ず、其角すらこれより後、また用ゐざりしもの、蕪村に至りてはじめて成功を得たり。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
港が小さくて漁船以外に出入することができないので、藩では延宝えんぽう五年になって、其の東隣の室津へ新しく港を開設することになり、権兵衛を挙げて普請奉行にしたのであった。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)