“えいい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
英夷20.0%
叡意20.0%
栄衣20.0%
穎異20.0%
鋭意20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今や英夷えいい封豕ほうし長蛇ちょうだ、東洋を侵略し、印度インド先ずその毒を蒙り、清国続いでその辱を受け、余熖よえんいままず、琉球に及び長崎に迫らんとす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
しかし英夷えいい阿片あへん交易のことに付き、瘍医を広東へ渡し療治を施させ、これに継ぐに引痘を以てする等の苦心(『海国図志』中奥東日報に見ゆ)、その思慮深遠というべし。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
かりそめにも天朝の叡意えいいにそむくようなところが見えたら、忠臣義士のともがらは一人も幕府のために身命をなげうつものはあるまいという意味のことも書きのこしてあったという。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
故に、いま丞相から新たに、錦繍の栄衣えいいをいただいたものの、にわかに、この旧衣を捨てる気にはなれません
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
是等の動詞の用法は海彼岸の文学の字眼じがんから学んだのではないであらうか? 字眼とは一字のこうの為に一句を穎異えいいならしめるものである。例へば下に引用する岑参しんしんの一聯にちようするがよい。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
世界大地震せかいだいぢしん記事きじおいて、人畜じんちくむほどの地割ぢわれの開閉現象かいへいげんしようおこつたのは、著者ちよしや鋭意えいい調しらべた結果けつか以上いじよう三回さんかいのみである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)