“うりしろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
売代83.3%
賣代16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしも少しのお金にて済む事ならば、我が身のかざり髪の道具も何ならむ。残らず売代うりしろしてなりとも、方様のお身を自由にさせまし、我も恋しきお顔見たけれど。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
前にも云った通り当座は身についたものを一つ売り二つ売りしてしのいだが、今はその売代うりしろさえ尽きた。夫の公判の期日は迫っている。愈〻公判となれば正式に弁護士を依頼しなければならない。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
賣代うりしろなすならば少しばかりの錢にはならん父御のくちかなひし物を調とゝのへてなりまゐらせよとくだんくしあたへしかば娘は之を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
賣代うりしろなし其金をもち藤八樣へ相談申て何方なりと再び縁をもとめよや其後自然しぜん我事を思ひ出せし日もあらば只一ぺん回向ゑかうをと云ばお節はうらめしげに九助のかほ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あざむ賣代うりしろ成せし處しかと身元請人等相調べずかゝへ置候段行屆かざるに付過料くわれう三貫文申付る尤も小夜衣事はすぐに證文差許さしゆるし岩井村百姓十兵衞身寄みより太郎作へ引渡しつかはすべし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)