“いたば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
料理人28.6%
板場28.6%
厨夫14.3%
料理場14.3%
料理番14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幸堂氏は料理人いたばがするやうに、手拭てぬぐひたすき効々かひ/″\しくたもとを絞つて台所で俎板まないたを洗つてゐた。
「はい、どのようなお好みの品でも即座に御意にそいますよう、江戸一といわれる橋善はしぜん板場いたばがあちらに控えておりまして、いかようにも御意をうかがうことになっております」
顎十郎捕物帳:16 菊香水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
左側の川崎屋の入口には、厨夫いたばらしいわかい男と酌婦らしい島田の女が立って笑いあっていたが、厨夫らしい壮い男はその時広巳の姿を見つけた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
今日はまた運悪く、S楼じゃ今朝っから研屋をんで料理場いたばの包丁を皆残らず研がしといたんだとさ。
こんど、お駒さんをここへおびして、きょうのうめ合わせに、三人で御馳走ごちそうをいただきましょうよ。このごろ、いい料理番いたばが来ているのですよ。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)