“いじめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
苛責25.0%
意地目12.5%
意地見12.5%
12.5%
12.5%
酷待12.5%
酷遇12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ちっとも出したくはありません。仕方がないから——仕方がないんです。昨夕ゆうべも今日も散々苛責いじめられました」
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「トたたみかけて意地目いじめつけるネ、よろしい、覚えてお出でなさい」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「そうでもございませんわ。わたくし兄弟の多いうちに生れて大変苦労して育ったせいか、子供ほど親を意地見いじめるものはないと思っておりますから」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
... いじめるにも訴えるにも及ばぬと云う合点が行って、私の有無を構わぬ事に成りますから」余「若し其の人の所へ行って、貴方の言葉が嘘だと分ったなら」
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
「ざまを見やがれ。おのれが前に人をいじめひどい事ばかりしやがったから今日のざまを見ろ」というような口調で野次馬連はののしり貴族達は冷笑せせらわらって居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
しておくんなさいよ。一人者になッたと思ッて、あんまり酷待いじめないで下さいよ」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
あらん限りの苦労を重ねて……この世には悪人ばかりしか居ないものか……と思うほど酷遇いじめられたために自然とこんな風に一徹いってつな……自分の事はどこまでも
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)