“苛責(いじめ)” の例文
金力と云ったものが、丸切り奪われている父が、黄金魔と云ってもよいような相手から、赤児(あかご)の手を捻(ね)じるように、苛責(いじめ)られる。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「ちっとも出したくはありません。仕方がないから——仕方がないんです。昨夕(ゆうべ)も今日も散々苛責(いじめ)られました」
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
が、それが悪意のある相手の手に帰して、こちらを苛責(いじめ)るための道具に使われている以上、相手が書換や猶予(ゆうよ)の相談に応ずべき筈(はず)はなかった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)