“いくば”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
べんジ其名実ヲただシ集メテ以テ之ヲ大成シ此ニ日本植物誌ヲ作ルヲ素志そしトナシ我身命ヲシテ其成功ヲ見ント欲スさきニハ其宿望遂ニ抑フ可カラズ僅カニ一介書生ノ身ヲ以テ敢テ此大業ニ当リ自ラなげうツテ先ヅ其図篇ヲ発刊シ其事漸クちょつきシトいえどモ後いくばクモナク悲運ニ遭遇シテ其梓行しこうヲ停止シ此ニ再ビ好機来復ノ日ヲ
香以が浅草日輪寺で遊行上人に謁し、阿弥号許多あまたを貰い受けたのもこの頃の事である。香以自己は寿阿弥と号し、いくばくもなくこれを河竹新七に譲って、梅阿弥と更めた。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
壻は新宿しんじゅく岩松いわまつというもので、養父の小字おさなな小三郎を襲ぎ、中村楼で名弘なびろめの会を催した。いまだいくばくならぬに、小三郎は養父の小字を名告なのることをいさぎよしとせず、三世勝三郎たらんことを欲した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)