“いくくみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
幾組100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひざのあたりに水をかけられるような不気味さは、あたりの秋色をたのしむ心のゆとりもわかず、のろのろと土産みやげ物屋にはいり、同じ絵はがきを幾組いくくみも買った。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
陽氣やうきさうにえるもの、にぎやかさうにえるものが、幾組いくくみとなくかれこゝろまへとほぎたが、そのなかかれひぢつて、一所いつしよ引張ひつぱつかうとするものはひとつもなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
民家みんかのき戸板といたをだして、そこに野宿のじゅくをする覚悟かくごのものが幾組いくくみとなく見うけられた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)